ANGEL俱楽部新連載の作品ができるまで・・・2

    僕は元来シチュエーションを決めてから、それに合わせてキャラをつくるタイプでしたが、毎回のようにキャラが弱いと言われてしまうため、最近はキャラをまず作ってからシチュエーションを考えるようにしています。

    で、今回は前出の女性キャラを三人考えた上、うち二人は主人公と初対面・・・ 唯一面識がある叔母はこの物語のヒロイン格ということで、1話目では7ページ目までに初対面の女性とHまで行くシチュエーションを考えねばならなくなりました。

    かなりの力技です。

    そして考えに考え、出来上がったのがこの1P目のネームです。

    ネームP1

    非常に説明的でコマが多く、そのためちょっと読みにくい始まりになってしまっています。

    本来であれば、上3コマまでを1P目にして、なぜ祖母の家で留守番することになったか、主人公のキャラクターが少しわかるようなエピソードや回想シーンなどをを入れながら、文字ではなく絵で分かるように描き、
    2Pめでこれから主人公の相手になっていくだろう3人の女性をあおりのドアップでドーンと描きたいところでした。

    でも一般誌ならともかく、先ほど書いた制約の中で2ページもそれで使ってしまうのは無理がある…
    で、この情報がぎゅうぎゅう詰めの1ページ目が出来上がったわけです。

    実は他にも理由があって、最近は電子書籍販売のサムネイル用に、1ページ目は派手なHシーンか、よほど次を読ませたくなる‘引き’のある絵を求められるんです。

    今回はHシーンを入れる余裕がないので、せめて女性3人をドンと1ページ目から出して読者の興味を引きたいと考えました。(結果どうなったかは、是非本編を読んでいただいて・・・)

    つまりこの1ページには、 

    1 主人公は祖母の家で留守番中であり、現在この家は主人公の好きにできる状態にある
    2 いきなりオナニーをしていることで、多少のインパクトを読者に与えられる
    3 そのオナニー自体が今後の展開の伏線になっている
    4 祖母の家は叔母の実家でもあるため、そこに戻って主人公に会うことも自然
    5 その状況に3人の女性を登場させることで、反応によってそれぞれの女性のキャラが大体わかる
    6 留守番の理由が祖母の骨折入院であるため、すぐに叔母とその友人一人が見舞いのためいなくなる状況が作れる
    7 何故祖母(叔母にとっては母親)が入院したことを知らないかも今後の伏線になっている

    と、これだけの情報を1ページに入れているわけです…読者の方は 読み辛いし適当な始まりだなー と思われるでしょうが、結構僕なりに考え抜いて描いていることをお判りいただけると嬉しいです😅

    今後の展開としては、やはり皆さんが望んでいるであろうネトラレ要素もいれつつ、3人の女性と主人公がどのような形でHしていくのか、楽しみにしていただければと思います。
    (毎回1ページ目がどうなっているかもご注目ください。)

    そして面白いと思っていただけましたら、是非アンケートにもご協力を。 やはりベテランといわれる立場になっても、アンケート結果は気になりますし、1位を取れたらテンション爆上がりです! 
     
    宜しくお願いいたします🥰

    次は人妻×3の進捗状況と、人妻管理人最終回の内容について少し触れた記事を書かせていただく予定です。













    ANGEL倶楽部 新連載ができるまで1

    ここに記事を書くのも、ほぼ3か月ぶりという事で、大変ご無沙汰しております。

    コミック『人妻の貌』お買い上げいただいた皆様、ありがとうございました。
    今のところまずまずの売れ行きのようで、少し安心しています。(まだの方は是非にお買い求めを・・・↓)

    さて、ANGEL倶楽部12月号にて新連載も始まりました。

    コミックと新作の宣伝もかねまして
    どういう考えでこの新作が生まれたか、どういう内容になりそうかを書かせていただこうと思います。

    まずは当然アイデア出しからスタートするわけですが、毎回悩む事に《マンネリ化》の問題があります。

    人妻・ネトラレ・凌辱・調教と毎回同じようなテーマでやってきたため、何か変えたいといつも思うわけですが、急に純愛モノなどを始めても、今までの読者がびっくりして離れてしまう可能性もありますし、正直人気も取りにくい・・・
    そこで《僕らしさを残しつつ、新しい要素も入れていく》という難題をクリアしたアイデアを出させねばなりません。

    悩んだ挙句、あまりやっていない⦅義母モノ⦆というジャンルでやってみようと考えまして、ある程度アイデアも練っていたのですが、編集長に相談すると、「面白いとは思いますが、結構雑誌の中にそのジャンルでやっている作家さんが多い」とのこと。

    そして「どうせなら、久々星野さんのハーレムものが見たい」という言葉をいただいたので、急遽ハーレムもので行くことになりました。

    イチから考え直しですが、ハーレムものは今までも人気を取った作品が多いため(誘惑の年上アパート・M女コレクションなど)すぐに気持ちを切り替えられました。
    ただ、ハーレムものは登場人物が多いため、状況設定・キャラ設定が難しいんです。
    多数の美女のキャラクターと、彼女たちと主人公が一堂に会する状況を考えねばなりません・・・

    あと、あまり登場人物を増やしすぎても、毎回キャラの説明にページを取られるので、濃密なHシーンが描けなくなってしまいがちです。

    そういうわけで今回は対象女性を3人(もしくは4人)に絞って一人ずつのキャラをしっかり立たせて、Hシーンもしっかり描こうと決めました。

    操早希涼子
    女性キャラがある程度決まったところで、(上のキャラ表には書いてありませんが、キャラのプロフィールはもう大体決めてあります)
    主人公のキャラクターも大事になってきますが、僕自身はハーレムものの主人公は、読者の分身と考えてますので、あまり際立った特徴を持たせるのはどうかと思い、若くて絶倫、かなりスケベ程度の男の子で良いかなと考えました。(ただ、1話目が完成した後では、もう少しキャラをしっかり立てた方が良かったかなー と思ってます)

    さてキャラが決まった次は、一番の難題、状況設定が待っています。

    3人の女性と次々に合うシチュエーションは色々考えられますが、ここでエロ漫画特有の問題が出てきます。

    それは全体の3分の1(20ページなら6~7ページ目)あたりまでにHシーンまでいかなくてはならないという制約です(僕が勝手に自分に課している制約ですが、まあ他のエロ漫画も大体当てはまる不文律になっていると思います)

    つまり7ページのうちに
    1,主人公のキャラクターの説明(ある程度インパクトのある登場)
    2,女性キャラたちを全員(もしくは一人)登場させ、さらにある程度キャラが読者に伝わるような描写する
    3,自然と主人公とこの中の一人が二人きりになる状況
    4,更にこの二人がHまで行く(あり得ないが)ある程度読者が納得するようなシチュエーション

    他にもありますが、これらのすべてを7ページに詰め込まなければなりません。

    皆さんならどういうシチュエーションを考えますでしょうか?

    (2につづきます)