デビュー編2
3ヶ月ほどかけて一本漫画を描き、まず快楽天のワニマガジン社に持ち込む。
いきなりコンビに売りの大手に持ち込む所が我ながらいい度胸だ。
見ていただいた編集Kさん(現在は快楽天の編集長になられたそう)は親切で、
すぐ再デビューは無理だがこれからネームをしっかり練って連載を目指そうと言っていただいた。
すっかり嬉しくなって頑張るつもりだったのだけど、実はその日どうせ都内に出るのだからと
もう一社持ち込みのお願いをしていて、それが再デビューになるコミックハウスの今は亡き
キャンディータイムでありました。
持ち込んで作品を見ていただいた編集長Kさん(現在は天魔の編集長)
いきなり ‘'ネーム書いて来なよ’の一言。
通ったらなるべく早く載せてあげるとの事。これは困った。快楽天をとるかキャンディータイムを取るか・・・
結局金銭的な理由で一番早く載れそうなキャンディータイムを取ったわけですがこれも甘くはなかった・・・
まずネームが中々通らない。やっと通って載った作品もイマイチ人気が取れない・・・
で、バイトを続けながらネームが通ったときのみ載るといった感じで1年近く7本程の作品を描いたのですが
これではいけないとバイトも辞め、漫画一本に絞って頑張ろうと思った矢先
キャンディータイムの姉妹誌ナチュラル・ハイが廃刊になってしまったのでありました。
どういうことかといいますと、つまりは作家が余ってくると言うことです。
僕のような駆け出しは当然最初にあぶれます。収入元がいきなりなくなってしまったわけです。
いよいよ追い詰められたときある方がタイミングよく声を掛けてくださったのでした・・・