デビュー25周年自分記念!③ 2005年~2010年 全盛期
そこで生き残るため、あまり露骨に未成年とわかるキャラを描くのを控え、年上のお姉さんや人妻モノをメインにしていくことを決めました。
さらに絵柄も、それまでは流行りの絵柄を意識しながら、少しでも近づこうと足掻いてましたが、一切やめ、どちらかというと子供のころ好きだった古めの劇画風作品と、80・90年代のアニメ風キャラを混ぜたような絵を目指すことにしました。
何故かというと、オタクバッシングしているような人たちでも、子供のころはジャンプ全盛期を通ってきており、漫画は必ずと言っていいほど読んでいたわけです。
当然大人になっても読んでいる人は相当数いるはずで、そういう人たちは迫害されて縮小傾向のコアなオタク層よりはるかに多いので、彼らにはまる絵柄を目指した方が確実に読者層が広がると考えたからです。
コマ割りも、当時は派手なものが流行ってましたが、僕は読みやすさ重視で一般誌風のコマ割りを心掛けました。
当時は編集さんから「もっと派手な構図で」とか「もう少し今風の絵で」とか結構言われましたが、結果的にこの戦略が当たります。
2005年ごろはガラケー全盛期で、それまでちょこちょこ出始めていたPC用の電子書籍がパッとしなかったのに比べ、
ドコモが始めた iコミック(現コミックシーモア)というサービスは、爆発的に人気が出ました。
そしていち早くそこに参入していったのが、意外にもグラビア誌のマガジン・ウオ―・狼を出していたサン出版さんでした。(他の出版社は、そんなに売れると思っていなかったのか、参入が少し遅かった印象です)
兎に角すごく売れてくれたので、他の作品も次々に配信してくれて、最大でベスト100の中に8作品 ベスト10の中に3作品という時もありました(遠い目・・・😢)
あの頃は2ちゃんねる(現5ちゃんねる)で '星野は絶対 億 稼いでる’ なんて噂も書かれてましたが、実際には売れ始めた頃にサン出版の編集部でない別部門の方から電話があり、「契約内容を変えたい。現在の売り上げの15%から、出版社の取り分の〇%に・・・宣伝もバンバン打つし、損はさせないから!」って言われ・・・正直当時は携帯配信の売り上げの配分とか全く分かってなかったですし、信じるほかなく・・・😖
確かに銀行には見たこともない数字が振り込まれましたが、億なんてとてもとても。でも携帯コミックバブルで、僕よりも明らかに売れてない人たちが都心に新築マンション買ってたりして、いまでもあれは酷い契約変更だったと思いますね…いまさら言っても詮無い事ですが😭
まあそれでも明らかに僕の全盛期が来ました。
このころ一般誌やほかの出版社・過去の担当さんからこぞって連絡があり仕事の依頼もありましたが、サン出版さんが『原稿料一枚〇万出すからぜひうちで!』って破格の原稿料を提示して下さったので、携帯・電子配信用の作品をやらせていただく事に。
しかしこの時点で月刊のマガジン・ウオ―狼と、隔月でANGEL倶楽部もやっており、正直かなりきつい状況になりました。
ただ、コミック幻羅時代の作品なんかも含め、どんどん携帯コミックで配信しつづけてましたので、このバブルももって5年と思ってました。実際スマートフォンが普及し始めた20008年以降は配信数も減り、2010年にANGEL倶楽部で連載していた
デビュー25周年自分記念!④ 2010年~2016年心臓手術 に続く
コメント
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2023-12-02 16:42 編集
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2023-11-27 17:28 編集
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2023-11-23 00:13 編集