ビューティフル・ドリーマー

    ネームが終わって作画に入ると、ずっとテレビやDVDを見ながらの作業になるのですが、特に見たいものも無かったので某ニコ二○動画でNHKアニメ夜話でも観ようと検索すると、その中に僕の人生を変えた作品
    うる星やつら2ビューティフル・ドリーマーがありました。

    この作品が上映されたのは確か僕が14歳の時で、この年はマクロス劇場版・うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー・風の谷のナウシカという劇場版アニメの最高の当たり年と呼ばれた年なので、アイデンティティーの確立期・モラトリアム真っ只中だった僕にとってそれらの作品を観た衝撃はあまりにも大きく‘もう漫画家かアニメーターになるしかない’という決意をしたのも無理からぬ事(?)と思います。

    特にビューティフル・ドリーマーの衝撃は破壊的で、以降アニメ雑誌を買い捲り監督の押井守さんの記事を見つけては読みまくったのですが、その難解な言葉の数々が全く理解できず‘漫画家やアニメーターになるにはアホではいかん’と勉強を始め、学年中の下だった成績も100位以上頑張って上げ、読んだ事もなかった小説も読むようになり、押井さんが筒井康隆氏の小説の影響を受けたといえば全部読破し、筒井さんがフロイトに傾倒していたといえば大学時代あの分厚い全集を読破したりしました・・・(理解しているとはとてもいえませんが。)

    まあそんなわけであの作品に出会わなかったら全く違う人生になっていたことは間違いありません。(良かったかどうかは別として。)

    しかしその夜話を観ていて思ったのは、あれほど作家性を大事にする押井監督を心の師として仰ぎながら自分の作風の作家性のなさときたら・・・
    エロでもやろうと思えばいくらでもやりようがあるのに情けないったらありゃしない。
    ちょっと凹んでしまいました・・・








    コメント

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    No title

    そうですか。2作目以降は監督が代わってしまい高校生くらいの僕は‘これは違う!’なんて思いながら観てましたが・・・・
    でも押井さん以降の監督になってからのうる星やつらで美少女アニメファンが爆発的に増えた印象があります。オタクを増やしたエポック的作品ですね。

    うる星やつらですね

    僕もみました。でも、最初の映画のの方が、面白かったな、サントラもかったし、(レコード)あの、ラムに追いかけられてる曲が好きで買いましたけど。
    しかし、ラムの絵は、アダルト系のTELで、よく使われましたね。それで、膝をまげ、浮いてるみたいな感じででした。あのラムの、顔がよかったな。僕も、tvも玉に見てましたけど、